説教ノート
2006年11月12日 主の降誕前第7主日
「滅びを招く罪の本質2: 放置された人の心」
ローマの信徒への手紙1章18-27節(新共同訳)
序論
- パウロは、福音宣教を「負債・果たすべき責任」(1:14)と告白しました。
- それは、パウロの「地の果て宣教」へ使命のことでした。
- パウロの「神信仰によって神の義に与かる」ことが、異邦人宣教の内容です。
- 人間の「無知な心」(21)とは、<1>神を崇めることと、<2>神に感謝する真の神知識の欠落です(黒崎幸吉師)。18節以降は、異邦人の「罪の本質」です。
- 「放置・引渡」は、「刑を課すため」の裁判官の行為をも意味します。使用者に「見切られた・使用価値なき」宣告です。
本論
- ローマ1章28節: 神は、無知な心の人を放置されたのです。
- 28節: パウロは、「神の怒り?」が下るのは、「不義をもって真理をはばんでいる人々の不敬虔と不正」の人間のゆえであると言います。
- 「神知識」の中に生きることを拒否する「不義」の者への「神の義」の啓示です。
- 人間の罪の本質は、神のことばよりも、サタンのことばを優先する「アダムとエバ」以来の罪性、「原罪」です。
- 「暗い心・無知な心」は、極端に明るさを嫌悪します。
- ローマ書1章29-32節: 人間の無知は、死罪宣告に同意しているのです。
- 29-31節: パウロは、3種類の人間の本質的な罪を列挙します。
- 本質的な罪は、社会的な組織や機構の責任問題ではありません。
- 本質的な人間の罪は、<1>自分を義とすることを優先します(29)、<2>自分の立場を理解できません(30)、<3>相手の立場になって物事を判断しません(31)。
- 真の羊飼い、主イエス様に担って頂くほか、愚かな発想しかなく、自分の身を狼、サタンから守る方法をもたない羊である私たち、異邦人です。
結論
- 32節: パウロは、「神の義」を「神の愛」の「啓示」として提示し、「神の義」を <1>内側で受ける者(信仰で受け入れる者)(17)と<2>外側で受ける者(22) (不義で受ける者)とがあることを示しています。
- 「神の義」を「神の愛」と受けとめるのは、「神の義・神の怒り」に悔い改め応答できるからです。無知は、「神の愛」の外で受けます。
- 暗黒(心の暗やみ(21))からの脱出の道は、神への信仰の「従順」のみです。
- 「マケドニアの声」、「エジプトの民の叫び」を神は聴き、パウロ、モーセを派遣 され、終わりの時、主イエス様を派遣されます。主への叫びを上げましょう。
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